社長通信 vol.3

アパレルの世界を劇的に変えるデジタル技術の利用
~世界に大きく後れを取っている日本!!~

2018年7月18日
@渋谷区文化総合センター大和田
株式会社アベイル 代表取締役 小谷 理実

小谷

近年のアパレルビジネスは売上及び利益率ともに厳しい状況下にあり、さらに異業種の参入も増えるなど大きく変化してきています。
特にIT技術を得意とする異業種からの参入企業により、販売の仕方そのものに大きな変化が起きています。まさにアパレル革命とでもいうべき状況だと私は見ています。

保守的な日本

元来日本人は常識的、保守的といった特徴を持ち、その繊細な感性・緻密さは長所であるとともに、慎重になり過ぎるが故に決断力がなく、時には時間というコストを大幅にロスしてしまうことがあります。一方、欧米や中国など海外の国々は非常に革新的で、トライ&エラーを恐れず繰り返し、最適な状況を作っていくことに長けています。
アパレル小売りの現状はまさに、こうした国民性の差を如実に示す例と言えます。
もし今、昔ながらの販売方法や物づくりの常識を唱えたとしてもそれはもはや通用しない、という事をそろそろ自覚しなければいけないでしょう。こういった状況で絶対に必要となる技術がデジタル化です。すでに海外では、デジタル技術がコストダウンだけではなく、自己発信力強化やEC販売など多方面で有効に活用されています。

デジタル化がもたらすメリット

まず初めにデジタル化の大きな特徴として挙げたいのは、設備投資・初期費用が殆どかからないということです。クラウドでの利用料を払うだけで気軽にトライできます。
また、大幅にコスト削減できます。例えば、展示会に向けて各色サンプルを作成するのは長年常識とされてきましたが、果たして多額の費用をかけたサンプルによる売上効果はそれに見合っているでしょうか。海外では店舗設計やモデル撮影もヴァーチャル化している時代です。技術は日進月歩で進化しており、ヴァーチャル店舗や仮想モデルは既に、実物と区別するのが難しい域に達しています。リアルサンプルよりもむしろデジタルの方が緻密なので、コストが大幅に軽減されると同時に精度もアップします。
そして今一番注目されているのが、デジタル化によるスピードアップと発信力の強化です。物づくりは得意なのに発信力が弱いというのも日本人の特性です。これは、現場にいる人がITを上手く使うことで容易に克服できます。

弊社のデジタル技術

●IoTAG – ブランド情報発信力の向上
 商品説明や企業PR、多言語対応など、販売につながる情報発信力を強化できます。
 紙タグ・ラベルの取り付けを最小限に抑え、ユーザビリティの高いサービスを実現します。
 次の企画に活かすためにユーザーの声を集めることも可能ですし、購入頂いたお客様にクーポンを与えるなどの機能も考えられる、汎用性の高いシステムです。

●BROWZWEAR – 3D技術の利用
 生地の詳細なデータとCADデータを各々取り込み、パターンの精度を確認できます。
 3Dソフトウエアを利用し無駄な物づくりを無くすことで、生産リードタイムが短縮され、コストダウンにも繋がります。また、海外など遠隔地にいるスタッフとの情報共有も容易になります。

●AP+ - 生産管理の業務改善
 発注・仕入や実績検証など、細かな機能を搭載したシステムです。
 各社のPOSシステムとも容易に連携できるため、店頭売り上げ情報と連動した生産管理を実現します。

デジタルで全てが繋がるアパレル業界の未来

世の中は日々変化しています。しかもそのスピードは加速する一方で、努力しないとモノが売れない時代です。だからこそ、仕事も変化していかなければなりません。デジタル化は、同時代に生きている人であれば皆避けて通れない道です。
弊社は、採寸情報をその場で簡単にデータ化できるメジャーの販売やAIの分析開発研究など、様々なチャレンジをしております。各種システム導入後の入力代行支援や、商品説明・ブランドストーリーなど販売促進に必要不可欠な原稿作成サービスも行っております。弊社と共にITをもっと活用してみませんか。
どこかで成功したらやるのではなく、どこもやっていないならうちがやろう、という精神で業界全体を変えていきたいという思いが我々にはあります。手塩にかけた商品、愛情をかけた製品でないと売れません。そうでなければ発信もできませんし、こだわりのないものを作っても意味がありません。
デジタルで全体を繋げることは、ビジネスチャンスを増やすことになります。それにより販売の仕方も業務のあり方も大きく改善し、アパレル業界はまだまだ収益をあげて向上できると私は確信しております。

ライター : 須田 (from UB)
早稲田大学第一文学部卒業。外資系広告代理店、編集プロダクションを経て株式会社リンク・セオリー・ジャパンなどのアパレルメーカーにて生産管理に従事。
長年に渡る海外との取引経験から得た、アパレルビジネスにおけるグローバルな視点が強み。