学生でもできる!VStitcherで「着るデザイン」体験【VStitcher × 教育機関①】
- 3D担当
- 6月18日
- 読了時間: 5分

はじめに
今回は、服飾を学ぶ学生や教育機関向けに
アパレル3Dについてご紹介していこうと思います。
近年、アパレル3Dを導入している服飾系教育機関も増えてきています。
この記事では、学生さんや教育機関向けに3Dを知るきっかけになれば
と思い、今回の内容をご紹介していきます。
「作って終わり」じゃない、着てみたくなるデザイン学習へ
服飾やデザインを学ぶ学生さんにとって、
「完成図が見えないまま手を動かす」のは、実は結構
ハードルが高いですよね。。
そこで、VStitcherのような3Dツールがあれば、
「着るところまで見える」から、実感を持って学べます!
例えば、裾や袖口を広げたらどんなシルエットになるんだろう??
ダーツ移動したらどうなるんだろう??
みたいな、変化も3Dツールがあればすぐに試して、シミュレーションして、
2Dのパターン変化をリアルタイムで3Dで確認できちゃいます。
今回は、VStitcherの「プリセットからアレンジ」にフォーカスして、
簡単だけど本格的なデザイン体験をご紹介します!
プリセットって何??
VStitcherには、最初から使用できるベーシックな
トップスやボトムスなどの、衣服データ(パターン込)が
ダウンロードできるようになっています。
そのまま使ってもOKですし、「ちょっと袖を長くしたい」
「ダーツ移動してみたい」などのパターン編集もできますよ。

今回は、長袖ワンピースを例にちょっとパターンアレンジをやってみます。
完成パターンをアレンジしてみる
ダウンロードしてきたワンピースをアレンジしていきましょう。
まずは、スナップショット機能で完成した3D着装を呼び出します。

裾を広げて、シルエットの変化を出してみましょう。
スライドという機能を使って、前後の裾ラインを広げてみます。
左側パターン画面をよく見ると、破線になっている部分が
下のパターン形状で、実践がアレンジした線になっています。
上の画像と比べ、右側3D画面の裾のシルエットが広がっていますね。

次に、脇にダーツを入れてちょっとすっきりさせてみようと思います。

脇部分に、ダーツ線のガイドを書いていきます。
線は2Dで書いて、3D画面を見ながら位置を確認しています。

書いた線をダーツ線に変換します。
変換したあとで、ダーツ先を移動して
自然なダーツ線になるように調整します。

シミュレーションして確認します。
さっきよりたわんでいた生地がスッキリしてますね。

ダーツ移動もできます。
脇のダーツを肩に、全量移動してみました。

手元にパターンデータがなくても、すぐにこういったパターンの操作を
試すことが可能です。
例えば、教科書に載っているのに似たような服をダウンロードして、
ダーツや切り開き、裾や釜底点の移動などもすぐに試せますよ。
2Dだけではイメージしづらい部分も、3Dで確認しながら学習すれば
効果を実感しながら学べるので、実物でつくる時も積極的に
「試したい」「着てみたい」という気持ちにつながりやすいと思います。
デザインの変更をしてみる
Tシャツにグラフィックをのせてみる

Tシャツの回でもご紹介したように、Illustratorなどで作成した
グラフィックをVStitcherでプリントしたように
シミュレーションすることも可能です。
VStitcherで「位置」や「サイズ」を調整して、
着装状態を確認できますよ。
詳しくはこちらの記事をご参照ください~
靴下に柄をのせてみる

同じように、柄も簡単にのせることが可能です。
こちらはIllustratorで作成した生成パターンで柄出しして、
VStitcherの色展開機能で量産パターン風にしてみました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください~
2D CADで作ったパターンも取り込める
これまでご紹介してきた事例は、すべてVStitcherのプリセットデータから
作成したものですが、自身でつくったパターンを取り込むことも可能です。
2Dパターンデータは、DXF(AAMA)形式であれば取り込み可能です。
お使いの2D CADのエクスポート設定をご確認ください。
自分の設計したパターンを、3D化することで
授業でつくった型紙をその場で立体にして確認できる
デザインとパターンを行き来しながら検証できる
素材や柄を変えて量産バリエーションの試作も可能
など、色んな使い方ができますよ。
アレンジする考え方を育てる
教育現場では、「デザインの元になる発想」を
どう育てるかが課題になってきます。
先ほど紹介したプリセットデータを活用して、
「これをどう変えたい??」
という疑問が自然に生まれて来ると思います。

例えば、同じTシャツでもテーマを考えてみる。
プリントの位置をずらして、印象の変化を比較してみる。
靴下の左右で色やデザインを変更して、
アンバランスな変化に挑戦してみる。
などなど。。。
こちらの記事でも、シーン別のスタイル提案について
ご紹介していますので、ぜひご覧になってみてください~
まとめ
VStitcherのプリセット活用は、
「服をゼロからつくるのはまだ怖い。。。」
という学生さんにも、最初の一歩として最適です!
そこから色・カタチ・素材・プリントと、
少しずつカスタマイズしていくことで、
服をデザインする楽しさや発想力も育っていくと思います。
そして、蓄積された作品や体験は、
就職に向けたポートフォリオづくりにもつながるはずです!
次回では、導入事例・教育効果・学年別活用法の例などを
ご紹介していきます。
VStitcherは教育機関向けのライセンスもありますので、
Comments