導入って大変?VStitcher導入・運用の流れと”つまづきポイント”まとめ【VStitcher × アパレルEC③】
- 3D担当
- 5月14日
- 読了時間: 6分

はじめに
前回までの記事で、VStitcherの機能についてご紹介してきました。
VStitcherの可能性を知って、「使ってみたい!」を思われた方もいらっしゃると思います。
でも同時に、
「誰が操作するの?」「データは何が必要なの?」「何から始めればいいの?」
という疑問や不安もあると思います。
そこで今回は、VStitcherを実際に導入・運用するためのリアルなフローと、
EC現場での"無理なく始めるコツ"をご紹介します!
導入に必要なもの
ハード&環境面
ハイスペックPC(グラフィックボード付き)
いわゆるゲーミングPCやクリエイターPCなどと呼ばれるような、
ハイスペックPCです。
詳しいスペックに関しては、こちらまでお問い合わせください。
VStitcherライセンス
インターネット環境
データ面
パターンデータ(DXF形式など)
生地データ(初期はプリセットでOK)
プリセットも多数ありますが、実在の生地サンプルを3Dデータに
落とし込むことも可能です。
こちらの記事でもご紹介しています。
アバターデータ(初期はプリセットでOK)
プリセットアバターの寸法を変更することもできるので、 基本的にはプリセット運用で問題ありません。
特定のアバターデータ(3Dデータ)を取り込むことも可能です。
必要なものをいろいろとありますが、まずは社内のデザインチームや
パターン担当と連携して、1アイテムから始めるのがおすすめです。
導入前におためしでサンプルを作成することもできますので、
ご興味がおありでしたらお問い合わせください。
社内での役割分担&チーム体制
VStitcherはとても多機能ですが、多機能がゆえに誰が関わるのかを
明確にしておくのが非常に重要です。
デザイナー&パタンナー
素材情報とパターン情報や仕様書などの提供
着せ付け作業など
EC担当
着せ付け作業、画像出力など
マーケ
PR/SNS用に販促画像の活用など
実際に操作をするのは、最初は一人が兼任するなどして
スモールスタートがおすすめです。
慣れてきたら、分担をご検討ください。
操作に関しても、3D未経験者でも安心の学習とサポート体制がありますよ!
操作になれるまでの流れ
初期トレーニング
弊社ではVStitcherの販売と同時に、操作に必要なトレーニングも
セットでご提供しています。
期間としては、1~2か月程度が目安となりますが、ご都合に合わせて
柔軟に変更することも可能です。
日本語対応をはもちろん、オンライン、オフラインどちらでも対応可能です。
トレーニング内容の動画教材もありますので、復習用や導入後に
新たに操作する人が増えた場合にもご活用いただけます。
導入後のサポート体制
導入後に困ったことがあっても、すぐにお問い合わせいただける
サポート体制も完備しております。
操作の疑問点や、3Dデータの添削などもできますので、
安心してご活用いただけます。
またバージョンアップによる変更点も、詳しく解説いたします。
実際に導入いただいたお客さまからは、
「サポートが充実していて心強い」「ちょっとした疑問でも気軽に相談できる」
「PC苦手だけど、ちゃんとできた」
と、嬉しい評価をいただいております!
つまづきがちなポイントと対策
データが揃わない
3Dに必要なデータは大きく分けて、
「パターン」「生地データ」「アバター情報」の3つです。
これらの情報は、デザイナーさんやパタンナーさんなどに事前に確認して、
必要な素材をリスト化するなどするのがおすすめです。
PCのスペック不足
先ほどもご紹介しましたが、3DにはハイスペックなPCが必須です。
ゲーミングPCやクリエイターPCなどの、
3D描写が可能なスペックのPCを推奨しています。
詳細はこちらまでお問い合わせください。
導入後、何からはじめていいかわからない
最初はとにかく1型からつくってみるのがおすすめです。
細かな付属などは、とりあえず似寄りのプリセットなどを
活用して形にしていくところから一緒に始めていきましょう!
1つの3D成果物ができたら、社内向けにプレゼンするのもよいでしょう。
プレゼンに必要な素材なども3Dで作成できるので、
ご相談いただければと思います。
スモールスタートのすすめ
いきなり「全商品3Dに!」は無理でも、
毎月1型だけ3Dチャレンジみたいな感じで始めるのもおすすめです。
まずは1型、1人ではじめる
VStitcherは多機能ですが、最初から一気に使いこなす必要はありません。
むしろ最初は、
1型だけ 1カラーだけ 1人だけのトライアル
でもOKです!
スモールスタートのモデルケース
Tシャツ1型×モデル着用1パターン
撮影が難しい時期でも、LP用素材を準備可能に!
SNSや予約販売の先出しにも活用できた
モデル写真は1枚だけ用意 3色展開のうち2色を3Dで代用
撮影は1色だけ、他はVStitcher出力でコスト削減
ページ全体の統一感は保ちつつ、作業量は1/3に!
始めやすいジャンルから選ぶ
たくさんアイテムがあって、「どれからやってみる?」に迷ったら、
そんな時におすすめなのが次です。
撮影が難しいアイテム
インナー、小物、ボトムスなど

カラバリが多いアイテム
撮影リソースが不足しがちな、色展開の多いアイテムは
まさに3Dにうってつけです。
先ほども紹介したように、1色だけ撮影し、残りは3D画像に
してみましょう。
事前販促が必要な予約アイテム
掲載用の撮影が間に合わなくても、3Dデータで代用すれば
実物がなくても画像が用意できます。
実際に、3Dで受注生産用の素材画像を活用した事例もありますよ。
逆に、特殊な素材やシルエットが複雑すぎるアイテムは、
最初は避けた方がよいでしょう。
3Dに慣れてきたら、チャレンジしてみましょう。
スモールスタートのメリット
社内稟議も通りやすい
他部署にも「とりあえず見せる」だけでOK
成果を見せれば「これいいね!」となり、次につながりやすい!
とりあえず1着完成させて、ページに使ってみる
→効果をレポート→次に進む
このサイクルをコツコツ繰り返すのが理想です。
コツコツ積み重ねていくうちに、3Dデータは資産になっていきます。
EC用に活用できるのはもちろんのこと、次シーズンのデザイン検討や
コーディネート用の素材として活用の幅はどんどん広がっていきますよ。
まとめ
VStitcherの導入には、確かに準備が必要ですが
「思っていたよりハードルが高くない」と思っていただけると嬉しいです。
スモールスタートすることで、小さな効果を積み重ねてゆき、
社内での理解も得やすくなるような流れになるのが理想的です。
次回は、実際に3Dをつくってみたときのワークフローや成果物の具体例を
ご紹介していきます。
次回もお楽しみに~
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