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VStitcherを授業で活かすには?教育現場での活用アイデアと学生の変化【VStitcher × 教育機関①】

  • 執筆者の写真: 3D担当
    3D担当
  • 6月25日
  • 読了時間: 5分

はじめに

前回では、服飾系教育機関向けにアパレル3Dの機能について

簡単にご紹介しました。


今回は、教育現場でアパレル3DやAIをどう使うか、

具体的なメリットをご紹介していこうと思います。

授業に取り入れる際の、ハードルや乗り越え方も一緒に

ご紹介していきますよ~

学生の「変化」や「育ち方」にフォーカスして、

先生・関係者様にも響く内容になれば嬉しいです!


なぜ今、3DやAIを授業に取り入れるべきか?

デザインの教育は今、

「見る・描く・つくる」から「試す・伝える・変える」へと

変化しています。


VStitcherのようなアパレル3Dツールや、AdobeのIllustrator、

PhotoshopのAI機能を使うことで、

学生のアイデアを「着るカタチ」にして試す体験が、

グッと身近になろうとしています。

特にAIについては、すでに授業や生活に取り入れている学生さんも

少なくないでしょう。


今後のアパレル業界では、「提案力」や「実現力」も求められるからこそ、

学生のうちからテクノロジーを活用した体験に触れることは

とても価値があると思います!



学年別・こんな使い方ができる

今回は、仮に4年間のカリキュラムのざっくりとした一例として、

3D活用授業事例をご紹介します。


1年生:デザインの基礎 × 3D試着体験

3Dソフト「VStitcher」では、プリセットで様々な

衣服データが利用できます。

簡単なTシャツから、ドレッシーなデザイン、

メンズ、子ども、カバンや手袋などの小物系など多岐にわたります。



これらのプリセットをダウンロードして、

自分だけの柄や色展開を作成してみたり、

自由にデザインの変更をして学習に活用することもできます。



「このグラフィック、どこに置くと映える??」というのを

すぐに自分で確認することができます。

実物を用意する必要がないので、まだ洋裁や縫製の知識の浅い

学生さんにも手軽にデザインの楽しさや面白さを伝えられると思います。


2年生:3DCADとの連携で、パターン設計と3D試作

パターン設計の知識がついてきたら、自分で引いたパターンを

VStitcherに取り込んで、3Dで試作をしてみましょう。


2DCADから「DXF形式」で書き出すことができれば、

パターンを3Dに取り込むことができますよ。

手書きパターンであれば、スキャナーで画像などに変換して

3Dでトレースすれば再現可能です。


自作のパターンを3D化することで、

「ダーツを入れたらどうなるんだろう??」

「切り開いてボリュームを出したらどうなるんだろう??」

といったパターン変更を手軽に試すことができます!

前回の記事でも、ダーツの操作をご紹介していますので、

ぜひご参照ください~


実物のトワルを作成することも大切ではあると思いますが、

授業内でパターンの変化をすべて縫うことはなかなか

難しいと思います。。

3Dを活用すれば、パターンの変化をすぐに確認できるので、

教科書の平面図だけではイメージができなかった学生さんには

うってつけだと思います!


3~4年生:作品制作・プレゼンに応用

ここまで来たら、積み重なった課題や卒業制作も

視野に入ってくるころだと思います。

これまでつくった課題や卒業制作を3D化することで、

リアルな服と3Dの服を比べて、その制作過程や工夫したところを

ポートフォリオにして就活に活用できると思います。


例えば、複雑なデザインを考えたはいいもののトワルだと

組み上がるのに時間がかかる、またはつくってみたら思ってたのと違った。。

みたいなことが、3Dを使えば納得するまでシミュレーションをして、

そこから実物の作成をすることで、生地や時間の節約になります!


他にも、Photoshopなどで3D作品の画像を加工して、

スタイル提案などをいくつか出して、プレゼンに活用するのも

実際のアパレル業務に近くておすすめです。

3Dを使ったスタイル提案は以前の記事でもご紹介しているので、

ぜひこちらもご参照ください~



教育現場の導入にあたってのポイント

環境面

ご紹介しているアパレル3D「VStitcher」は、中~高スペックPCが必要です。

いわゆるゲーミングPCやクリエイターPCなどと呼ばれているような

ハイスペックPCです。(最低限メモリ16GB以上推奨)

上記のようなモデルであれば、ノートでもデスクでも稼働しますよ。


また、ライセンス認証はクラウドで行われるため、

ネット環境も必須になります。


指導面

先ほどご紹介した内容を実施する前に、

教職員向けのトレーニングが必要になってきます。


弊社では、3Dトレーニングも導入時に行っております。

オンラインでもオフラインでも対応できますので、

導入をご検討の際にはぜひこちらからご相談ください


カリキュラム案

例えば、週に1回の授業であれば前半と後半に内容を分けたり、

集中講義スタイルなら、一つの課題を完成させて完結したりなど

ご提案可能です。


カリキュラム内容にお困りでしたら、弊社での導入実績をもとに

ご提案可能な場合もございますので、こちらからお問い合わせください



まとめ

今回は、3Dを教育機関に導入するにあたってのメリットと

ハードルについてご紹介してきました。


3Dツール「VStitcher」やAIは「デザインのためのツール」だけではなく、

アイデアを試すための道具として学生さんにぜひ触れていただきたい

と考えております。


プリセットでも、自作パターンの3D化でも、学生さん自身の

「やってみたい」をカタチにする場をつくれる。

教育機関がこうしたツールを柔軟に取り入れることで、

可能性に触れる教育が加速するはずです。


またこうしたツールのスキルは、実際のアパレル現場では

現状不足している人材でもあります。

3Dが操作可能というだけで、就職に有利になると思います!


次回は、就職先である企業さまに向けた

記事を書いていこうと思います!


それでは、また次回をお楽しみに~

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