VStitcher × AIでオリジナルプリントTシャツ作ってみた【プリントデザイン編①】
- 3D担当
- 3月19日
- 読了時間: 6分
更新日:4月2日

はじめに
最近話題のAIを使ってオリジナルプリントTシャツを作ってみました!
私は絵が上手ではないのですが、AIを使えば好きなデザインのTシャツが作れそうなので試しに作ってみました~
デジタルツールを使えば、
3Dでリアルタイムにデザインを確認
AIで簡単にオリジナルのデザインを生成
最短ルートでプリントしてすぐ完成!
と、驚くほどスムーズに作ることができます。
この記事では、デザインからプリントまでの流れのデザイン部分を解説します。
目次
使用したツール
Illustrator(Adobe) この記事で解説 生成ベクター機能を使用してオリジナルのグラフィックデザインを生成し、Tシャツにプリントするデザインを作成します。
Whisk(Google) この記事で解説 プロンプトを細かく書かなくても、画像を組み合わせて新しい画像を生成してくれます。
プリントデザインの生成に使用します。
VStitcher(BrowzWear) 3Dアパレルシミュレーション&デザインツール。
今回はプリントデザインの位置調整に使用します。
キンコーズ 最終的にTシャツをプリントする店舗です。
Illustratorでプリントデザインを作成
まずはIllustratorの生成ベクター機能を使って、ベースとなるデザインを決めていきます。
生成ベクターを作成
四角形ツールで適当な正方形を作って、赤枠のコンテキストから生成ベクター機能を開きます。歯車アイコンをクリックすると、詳細設定できますよ。
「羽ばたく一羽のオカメインコ、水彩」とプロンプトを入力して、コンテンツの種類は「被写体」を選び、効果はお好みのものを選んで、ディティールを調整して生成しましょう!

生成すると候補が出てくるので、好きなデザインを選びましょう。コピペすると生成設定を引き継いでくれるので、いくつか良いと思ったデザインをストックしておけますよ。効果やディティールを調整したり、プロンプトを書き換えたりしていろんなバリエーションを試してみました。


Illustratorの生成ベクターについて、さらに詳しく知りたい方はこちらなどを参考にしてみてください。
生成ベクターを書き出し
「ウィンドウ」→「アセット書き出し」を呼び出してワークスペースに追加します。書き出したいベクターをドラッグアンドドロップしましょう。
Whiskで読み込ませるので、無難にPNG形式にして書き出しましょう。

Whiskで画像を混ぜてみる
モデルとスタイルを設定して生成
次はWhiskでIllustratorで生成したデザインと混ぜてみます!
アクセスしてログインしたら、モデルのところに先ほど生成したデザインのPNGをアップロードしましょう。

設定を変更してイメージに近づける
ツールで開くから、背景を追加したりスタイルを変更できたりします。
モデルをさっきの鳥にして、スタイルはカプセルトイにします。サイコロボタンでランダムにスタイルや背景を追加できますが、プロンプト入力や画像を参照させて生成することもできます。今回は背景に「toy box」とプロンプト入力して生成してみました。

気に入った画像が生成できたらダウンロードしましょう。
Whiskは全部ランダムで組み合わせて生成もできるので、ふわっとした感じの画像を生成するのに向いていますね。無料で使えて、回数制限もないので気軽に使えますね。もちろん、Illustratorに限らずいろんな画像が使用できますよ。

再びIllustratorでテキストを追加&プリント用に書き出し
せっかくのプリントTシャツなので?テキストも追加してみようと思います。
生成した画像をIllustratorに追加
またIllustratorに戻ってきて、「ファイル」→「配置」で、先程ダウンロードした画像をIllustratorに追加します。
左側のアートボードツールから配置した画像を囲むようにアートボードを作ったら、バウンティングボックスで画像ぴったりサイズに調整します。

文字を追加して生成塗りつぶしでデザイン
文字ツールで好きな文字を入力しましょう。今回は「Showcard Gothic」というフォントを使いました。
プロパティやコンテキストから大きさや文字の間隔、位置を調整しましょう。

文字の調整ができたら、文字を選んで「書式」→「アウトラインを作成」でベクター化してます。
ベクター化することで「生成塗りつぶし(シェイプ)」という機能を使えるようにします。アートボード下のコンテキストから生成塗りつぶし→歯車アイコンをクリックしましょう。
プロンプトを入力して、シェイプの強さは文字なので高めに、ディティールはちょっと下げてみました。カラーとトーンから、カラー指定をしてパステルっぽい感じにしてみました。あらかじめカラースウォッチを作っておくと便利ですよ。

プリント用に書き出し
ここまでできたら、プリント用に書き出しましょう。
グラフィックのアートボードを選択して、「ファイル」→「ドキュメントのカラーモード」→「CMYKカラー」にチェックが入っているか確認しましょう。

「ファイル」→「書き出し」→「スクリーン用に書き出し」でアートボードを選んで、サイズを設定します。
今回はプリントするので解像度を300ppiくらいにすれば問題ないでしょう。
PNGかJPEG形式などに変換しましょう。今回はPNGに変換します。

デザイン完成!
完成しました~、お疲れ様でした~。
完成したデータは次回VStitcherでサイズと位置調整に使用します。
あと印刷用データにもなるので、USBなどにコピーして店舗に持ち込めるように準備しておきましょう。

感想
AIツールを使えばノンデザイナーでも絵が描けなくても、いい感じのデザインが手軽に生成できることを実感しました。まあ、たまに変なデザインになっちゃったりもしますが、予想外の候補も出てきたりで楽しめました。
プリントTシャツ作り以外にも活用法は無限にありそうなので、興味のある方はぜひ真似して、オリジナルのグラフィックを作っちゃってください!
作ってみたいもののアイデアがあれば、ぜひコメントで教えて下さいね~。
注意点
使用にあたっての注意点があるとすれば、まずはAdobeの生成クレジットの残数には気をつけましょう。Adobeホームページから右上からログイン→アイコンから確認できますよ。
プランによって付与されるクレジット数は変わってくるかもしれないので、詳しくはAdobeのFAQなどを参考にしてみてください。

Whiskは無料で利用できますが、商用利用に関しては明確な規約がはっきりとしていないようです。もし商用利用するのであればGoogleの利用規約やガイドラインを確認した上で、必要に応じて法律の専門家などにも相談するのをおすすめします。
今回のように個人利用の範囲であれば、問題なく利用できますよ。
次回予告
次回はVStitcher(3D)を使って、グラフィックの位置調整や着用イメージを確認していきます~。お楽しみに!
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