スポーツウェアは"3D設計"で変わる。3Dが動きのある服に向いている理由【VStitcher × スポーツウェア①】
- 3D担当
- 9月10日
- 読了時間: 3分

はじめに
「動くための服」は平面だけじゃ見えない
スポーツウェアは、街着やユニフォームとはちょっと違います。
求められるのはデザイン性だけでなく、
動きやすさ・機能性・着用時の快適さもあります。
でも、その「動きの中でのフィット感」を、
2Dパターンや静止画だけで表現するのはとても難しいですよね。
ここで強みを発揮するのが、
VStitcherによる3D設計です。
こんな方におすすめ!
スポーツアパレル企画
パタンナー
学生
服飾学校関係者
特に、
2Dパターン中心の開発から3D設計へ進みたいけど、
何がメリットなのか知りたい!
と思っている方におすすめです。
スポーツウェアは"動き前提の服"
ランニングで腕を振る
バスケットボールでジャンプする
ヨガで身体をひねる
動きが大きいほど、服に求められる要件はシビアになります。
例えば、
肩周りの突っ張りがないか?
膝を曲げた時のシワの寄り方は自然か?
背中やウエストに余分なたるみはないか?
など、これらは平絵やただマネキンに着用させた状態では
見えない要素なんです。
VStitcherなら"動きの中"のカタチが見える
そこでVStitcherのような3Dツールを活用すると、
以下のような点でスポーツアパレルに強みがあります。
モデル(アバター)ポーズを変えて確認できる
腕を上げる・走る・ひねるなど、
動作ごとのシルエットが見えます。


ポーズはプリセットからカスタムポーズも作成できるので、
より自由度の高いポーズシミュレーションもできますよ。
フィット感を生地シミュレーションで再現
生地の伸縮性・厚み・落ち感を再現できるので、
実際の生地の振る舞いに近いシミュレーションで確認できます。
生地のデータは、Fabric Analyzerというマシンで計測をして、
シミュレーションに反映させています。

生地のストレッチや着圧も可視化することができるので、
同じパターンでも生地を変えるとシルエットの変化が確認できますよ。

パネルや切り替え線もリアルに反映
切り替えの多いスポーツウェアでも、
簡単に切り替え線を引いて、生地の切り替えができます。

他にも、ゴムを入れた場合のストレッチを再現したり、
ロゴ位置を調整したりなど、スポーツウェア向きな機能もありますよ。
実際の活用シーン
企画段階
「デザインAは肩が動きやすそうだけど、腰周りがあまり気味」
「デザインBはぴったりだけど、腕を上げるとつっぱる」
こういった意見を、3D画像ですぐにチーム共有できます。
学校や教育現場
学生が「動きを意識した服づくり」を学ぶきっかけになるかもしれません。
平面製図ばっかりでは、実際にどんなカタチになるか想像が難しくても、
3Dと行き来をすることで、簡単に確認できて理解が深まります。
社内プレゼン
開発・企画チーム以外の人に、
「動くとこう見える」を直感的に伝えられます。
例えば、ポーズごとの3D画像を資料に挿入したり、
生地の機能性を比較するために、同じパターンで
別生地でシミュレーションしたものを
着圧マップで比較した画像を作成したりすれば、
実際に着てみないとわからなかった違いを、
視覚的に伝えられますよ。
まとめ
「動きのある服」には動かせる3Dが必要
スポーツウェアは、デザインだけでなく
"身体と一緒に動く"ことが本質です。
だからこそ、動作を再現できる3D設計ツールが欠かせません。
VStitcherは、「動きの中の見え方」を
デザイン段階からチェックできますよ。
3D設計で、試作の回数を減らし、開発スピードを上げるだけでなく、
"着る人のリアルな快適さ"に直結する大きな武器になります!
それでは、また次回~