VStitcherとAI世代の受け入れと活かし方【VStitcher × 企業②】
- 3D担当

- 7月9日
- 読了時間: 4分

はじめに
前回では、VStitcherのようなアパレル3DツールやAIを活用する学生に
どのようなスキルや価値があるのかをご紹介してきました。
今回の記事では、これらを扱う学生たちを
「どう受け入れるのか」「誰が教えるのか」の
ヒントになるような内容をお伝えできれば幸いです!
「即戦力じゃなくてもOK」から始める
学生が3Dツールを触ったことがあっても、
実務で使えるかどうかは別の話。
ですが、企業にとっては、「完全に教える」ではなく、
「一緒に試して、少しずつ任せていく」という姿勢が
一番無理なく導入できますよ。
教える人=若手 or 興味ある人でOK!
社内で一人でも触ったことのある人を見つける
例えば、若手社員・バイト・元学生インターンなど、
学校の授業などで3Dツールを触った経験のある人でもよいでしょう。
具体的には、簡単な衣服の組み立てや配色の編集ができるレベル、
つまり基礎的な操作ができるレベルでOKです。
役割は「リード」ではなく「翻訳」です。
学生と現場をつなく役目で、技術よりも会話が大切です。
専任を作らない。「全員ちょっとずつ関わる」が理想
1つのプロジェクトを
「商品担当・販促担当・学生」で小チーム化してみましょう。
学生が作成した3D画像に、
「もう少し色味が落ち着いていたらいいかも」など
一言もらえるだけで十分な育成になります。
ツールの使い方がわかる学生であれば、
アドバイスからより良い見せ方を探求できます。
教えるというよりも、感想を伝えるとよいですよ!
適切な人材がいない場合は。。
弊社のVStitcherであれば、導入企業様向けにトレーニングを
実施していますが、改めて実施することもできますし、
ユーザー様限定でトレーニング動画の公開もあります。
もし、上記のような人材がいない、不足しているということであれば
ぜひ一度、お問い合わせください。
小さく始めるプロジェクト例
学生にEC画像のモックを任せてみる
例えば、自社の定番アイテムの3D化から入るとわかりやすいと思います。
3D化→配色・柄替えでバリエーションを提案させてみましょう。
それらを背景込みでSNS風に合成して提案資料やモックとして活用。
→社内で「これ実際につくったら売れそう?」と話し合う材料に
してみるのも面白いかもしれませんね。

配色・柄替えのイメージや、背景合成のイメージも生地にしているので、
よければこれらもご覧ください。
次の展示会に向けた仮想ルックブックをつくってもらう
実際に生産予定の服で、学生がスタイル提案と3Dレンダリング背景合成も
込みで、ルックの方向性をチーム内共有用に活用してみましょう。
最終的には、モデルさんに着用して撮影することにはなると思いますが、
撮影前の雰囲気確認がサクッとできちゃいますよ。
BrowzWearには、StyleZoneという3Dデータをアップロードして共有する
サービスもあり、閲覧制限をかけたり、閲覧自体は無料で見れます。
サンプルページがあるので、ぜひご覧ください。
ブラウザで見れるので、PC以外にもスマホやタブレットでも見れますよ。
負担を減らす工夫と続けるためのヒント
「完璧にやらせない」でハードルを下げる
例えば、
靴を履いていない→足元切った画像にする
画像が少し粗いかも→社内用提案であればOK
のように、最初は完璧な商用利用を目指すのではなく、
社内のアイデアの種として活用するイメージにするのが良いでしょう。
実際、今ご覧の弊社noteのように、積もった3D素材を活用する場は
たくさんありますので、ご安心ください。笑
成果物はクラウドストレージサービスなどでまとめて資料化
作成した3Dデータの元データや書き出した画像や動画ファイルは、
どこかにまとめて保存しておきましょう。
各人のPCのローカルファイルだけに保存されていると、せっかくの3Dなのに
特定の人しかアクセスできなくて、社内で空気化してしまいます。
データが蓄積すれば、過去のアイデアから
次の商品開発にもつながりますよ。
まとめ
今回は、3DツールやAIツールを活用できる学生の活かし方についての
ヒントをご紹介してきました。
新人には教育をしていくもの、という考え方ではなく、
新しい視点の持ち主として迎え入れていく、という考え方で
ご紹介をしてきました。
特に、中小企業では人数が少ないからこそフットワークの軽さが強みです。
「うちには、3DとかAIとかまだ。。。」と思っていても、
まずはちょっと頼ってみることで、現場に新しい風が入ります。
学生と関わることは、
「デザインの新しい視点」
「SNSやビジュアル表現の感覚」
「チームの柔軟性」
を育てるチャンスでもあります!
まずは小さくても良いので、一緒につくってみるところから
3Dを始めてみませんか?


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