機能とデザインを両立させる。AI生成グラフィックをスポーツウェアに落とし込む【VStitcher × スポーツウェア③】
- 3D担当
- 9月24日
- 読了時間: 3分

はじめに
柄にも"機能"がある
スポーツアパレルの柄は、ただの装飾ではありません。
夜間の視認性を高めるリフレクターパターン
通気性を意識したメッシュ配置に合わせた柄
動いた時に流れが強調されるラインデザイン
つまり、「動きと機能をサポートするデザイン」が求められます。
ここでAIツールを使うと、短時間で多彩なアイデアを出しつつ、
機能的な配置に合わせた最適化ができるんです!
こんな方におすすめ!
スポーツアパレル企画担当
グラフィックデザイナー
服飾系学生
特に、「AI生成=遊びっぽい」イメージを持っている方にこそ、
実務でも使えるとお伝えできれば嬉しいです。
Adobe Illustratorの「生成ベクター」で柄をつくる
Illustratorの生成ベクター機能は、
ベクターデータのままAI柄を生成できるのが強みです。
スポーツウェアの配色や機能性を意識しながら、
実際に柄を作ってみました。
プロンプト例
"Dynamic geometric lines, neon blue and black, sportswear pattern, reflective style"
"Fluid abstract waves, bright orange and white, breathable mesh look, lightweight design"
"Camouflage with futuristic edge, green and silver, urban outdoor running wear"
ポイント
動きのあるワード
dynamic / fluid / flow
などを入れると、アクティブ感が出ます。
用途
sportswear / running / training
などを指定すると、生成の方向性が絞られます。


アセット書き出しに書き出したいベクターをドラッグして
SVGなどのベクター形式で書き出しておきます。

VStitcherに配置して"機能的デザイン"を確認
VStitcherに柄を適用すると、実際の服の切り替え・ポーズに合わせて
柄がどう見えるかを即確認できます。
「デザインの美しさ × 機能性」を同時に評価できますよ。
動いた時に歪みすぎないか?
2D(平面)上で配置した位置は問題なく見えても、
3Dで確認してみると身体の凹凸やポーズによっては
歪んで見えてしまうことがあります。
3Dであればそういった違いも、すぐに確認できます。

メッシュ部と柄のつながりは自然か?
メッシュのような透過する生地も3Dで確認すれば、
下の肌や生地がちゃんと透けて見えます。
透けてしまったらまずい位置かどうか、
切り替え位置も変えることができるので
リアルタイムで確認と変更ができます。

Photoshopで背景を調整
生成した柄をVStitcherで配置したあと、
レンダリングしてPhotoshopで背景を追加してみましょう。

「ジム」「夜間の道路」「グラウンド」などに設定して、
使用シーンを想定したレンダリング用の背景を生成します。


まとめ
AIは"遊び"から"実務"へ
AIツールはうまく使えば、
多彩なバリエーションを一気に作り出せる
機能的な意図を持った柄設計ができる
VStitcherで実際の動き・シルエットと合わせて確認できる
つまり、デザインと機能を両立する強力な武器になるんです!
次回は、試作レスで「どこまで商談やカタログが進められるか?」
に迫ります!
それでは、また次回~
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