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"見せながら伝える"ユニフォーム3D活用術【VStitcher × アパレルユニフォーム③】

  • 執筆者の写真: 3D担当
    3D担当
  • 7月30日
  • 読了時間: 5分
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はじめに

ユニフォームの魅力、伝わってますか?

ユニフォームには、デザインだけでなく機能があります。

動きやすさ、生地の特性、ポケットの配置や使いやすさ。。。

でもそれを、カタログや写真だけで伝えるのって、

正直かなり難しいですよね。


現物がないとわからない。

モデル写真では見たい部分が写っていない。

そもそも言葉にするのも難しい。。。

そんなときに、VStitcherのようなアパレル3Dツールはとても有効です。


こんな方におすすめ!

ユニフォームの使用設計を担当する方


  • 商品開発者

  • 営業

  • 販促に関わる方



可動域・機能の伝えにくさを解決

いろんなポーズでのシルエットを見える化

たとえば、


  • 肩を上げたときにつっぱらないか

  • 腰を曲げてもウエストラインがずれないか

  • ポケットの位置は適切か


こうした「着たときにわかる」ポイントは、

3Dモデルにポーズをつけて見える化することで

初めて伝わることが多いです。


3Dでは、


膝を曲げる


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肩を上げる


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などのポーズで、動いたときのシワやフィット感も再現できます。

特に作業着や医療系ユニフォームでは、

動作時の再現性が大きな説得材料になります!


フィット感も見える化できる

ポーズを変えたときのフィット感を、

着圧マップとして見える化することもできます。

モデルの体にあたっている部分に色がつき、

より着圧が高くなると色が赤に近づきます。


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たとえば、同じポーズでも生地を変えた場合、

着圧にどのような変化があるのか、見て確認できます。

着圧が高くなるということは、生地が伸びにくかったり、

硬めの素材感ということです。

実際に衣服にしたときの、ストレッチ感の検証にも役に立ちますよ。



サイズ展開・性別対応の見える化

モデルの体格を変えて比較

ユニフォームは「男女兼用」「SS~5Lまで展開」などが多く、

体格によって印象が変わることもしばしば。


そこで、3Dで


  • 同じサイズの服を、体型別モデルに着せる

  • 男性・女性で比較

  • 並べて比較の画像をつくる


ことで、サイズごとの見え方やフィット感の違いを、

誰でも直感的に確認できるようになります。


左から、Mサイズ着用筋肉質な男性、Mサイズ着用男性、XLサイズ着用男性、Mサイズ着用女性
左から、Mサイズ着用筋肉質な男性、Mサイズ着用男性、XLサイズ着用男性、Mサイズ着用女性

通販や支給において、「これ自分に合うのかな??」という

不安を払拭する見える化ツールになるんです!


グレーディングデータでも比較できる

先程までは、同じサイズの服を体格別や性別を変えたモデルに着せて

比較をしていましたが、VStitcherではグレーディングデータを

読み込むこともできます。


グレーディングデータがある衣服に、サイズごとにモデルを紐づけて

比較することもできます。

たとえば、S・M・Lサイズの3つのグレーディングがある場合、

事前にS体型、M体型、L体型のモデルを作成しておいて、

それぞれのサイズの服を着用させて各サイズに適切なモデルに

着せて比較することができます。


右に行くほど大きいサイズです。
右に行くほど大きいサイズです。


細かい仕様の伝達にも効果あり

細かい仕様を見える化

たとえば、


  • ポケットの位置感

  • 名札用ループの配置

  • 配色ラインの切り替え位置

  • 袖の長さ、裾の開き具合


など、「言葉だと説明しづらいけど、見ればわかる」ような部分も、

3Dなら伝えられます。


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特に、縫製仕様や付属品の説明に強く、営業先や発注先、

海外チームとのやりとりでも便利ですよ!


StyleZoneは伝達ツールにもなる

前回の記事でご紹介したStyleZoneですが、

伝達ツールとしても活用することができます!


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たとえば、3Dといっしょに仕様書PDFを添付することもできますし、

コメントを書き込んで、発注先などに申し送りすることもできます。


StyleZoneはブラウザで見れるので、PCはもちろんスマホやタブレットでも

見れますし、VStitcherライセンスが無くてもネット環境があれば

いつでも見れます。


しかも、閲覧だけであれば無料です!

(3Dをアップロードするユーザーのみ有料)



導入のコツ

最初から完璧を目指さないこと

導入してすぐに、全部のモデル・全サイズ・全色展開をつくろうとすると、

大変です。。。

なので、最初は以下のような方法で試していきましょう。


  • よく使うMサイズ×1モデルだけでシミュレーション

  • 可動ポーズは1~2種類だけで比較

  • 背景や照明は初期設定のままでOK


目的は「完璧なCGをつくる」ことではなく、

伝えるための視覚素材を用意することです。


また、最初に簡単につくったデータに後から、

モデルを着せ替えたり、ポーズを追加することもできます。

まずはとりあえず欲しい部分だけカタチにすることを意識しましょう。



まとめ

見える化すると、判断が変わる

ユニフォーム開発では、


  • 細かいところまで気を配っているのに伝わらない

  • 実物ができてからギャップが起きる


そんなミスマッチが起こりがちです。

だからこそ、3Dで


  • サイズ感

  • 可動域

  • 見え方の違い


を早い段階で見える化して共有できるのは、

大きな意味があります。


ユニフォームは長く使われるものだからこそ、

最初の伝え方を丁寧にするだけで、

全体の精度と満足感が大きく変わってきます。


次回予告

「展示会」「営業」「Webカタログ」などの

見せる場面別にどう使い分けるか?

という応用的な内容をご紹介してみたいと思います。


それでは、また次回~


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