バッグは「カタチ」で決まる。3Dから考える雑貨デザイン【VStitcher × ファッション雑貨①】

3D担当
4 日前
読了時間: 4分

はじめに

バッグは「立体」で考えた方が早い

バッグのデザインというと、

平面で絵を描いたり、仕様書をつくったり、、、

というイメージが強いかもしれません。

でも実際に使うときに気になるのは、

厚みはどれくらいあるのか、

膨らみすぎて見えないか、

斜めから見たときのバランスなど。。。

つまり、立体の印象です。

今回は、

VStitcherユーザーであれば無料ダウンロード可能な

プリセットバッグを使って、

「バッグは3Dで見た方が早い」という話をしていきます。

こんな方におすすめ！

バッグデザイナー
アパレルデザイナー
小物系企画担当者
服飾系学生

プリセットのハンドバッグを3Dで見てみる

まずは、VStitcherのクラウドから

バッグのデータをダウンロードしてみましょう。

「ファイル」→「クラウドからインポート」からウィンドウを開いて、

「Women」カテゴリ内の中にハンドバッグがあります。

※Macは「VStitcher」→「クラウドからインポート」

一見シンプルなバッグですが、

3Dで見るとチェックできるポイントがたくさんあります。

マチの厚みはどれくらいあるか
正面から見たときの横幅と高さのバランス
側面から見たときの「箱感」
持ちての太さ・長さの見え方

平面図だけでは想像しづらい、

「少し厚い」「ちょっと丸い」といった感覚が、

3Dだと直感的にわかりますね。

マチの違いで、バッグの印象はここまで変わる

同じハンドバッグでも、

マチを少し変えるだけで印象は大きく変わります。

2Dパターンを編集してマチの大きさを変更してみました。

マチの幅を変更してそれぞれの違いを確認してみましょう。

マチが薄い

シャープ・きれいめ

マチが厚い

カジュアル・容量多めで実用的

これらの変更をVStitcherなら、

正面／側面／斜めを切り替えながら、

「ちょうどいい厚み」を探すことができます。

ここはぜひ、実際につくってみる前に決めておきたい重要ポイントですね。

ダウン生地のリュックは「ボリューム感」が命

次は、ダウン生地のリュックを見てみましょう。

先ほどと同じように、「クラウドからインポート」で

「Woman」カテゴリ内のリュックをダウンロードします。

このタイプのバッグは特に、

膨らみの見え方＝デザインの印象になります。

膨らみすぎて子供っぽく見えないか
ステッチ感覚で「軽そう／重そう」の印象が変わる
正面から見たときの奥行き感

画像や平面では判断が難しい

「ボリュームが出過ぎてない？」が、

3Dだとすぐにわかります。

ダウン生地を薄くする

ダウン生地の中綿を少なくすれば、薄くなりますよね。

3Dでは生地の中の圧力を控えれば薄くなります。

ダウン生地を厚くする

先ほどとは逆に、生地の中の圧力を高く設定すれば、

生地が膨らみます。

生地の厚みを高くすることで、さらにボリュームが出せますよ。

色を変えるだけでも立体の印象は変わる

バッグは色によって、

立体の見え方が大きく変わります。

濃色

引き締まって見える

淡色

膨らみが強調される

光沢あり

ボリューム感が出る

VStitcherの色展開機能を使えば、

同じ形のまま色だけ変えて比較できるので、

「このカタチにはこの色が合う」という判断がしやすいです。

プリセットだけでも「完成イメージ」は十分伝わる

今回使っているのは、

すべてVStitcherのプリセットバッグです。

それでも、

カタチの方向性
ボリューム感
きれいめ／カジュアルの印象

は十分伝えられます。

全く同じバッグでなくても、

似たような構造やカタチのプリセットモデルを使用すれば、

ゼロから作り込まなくても、

「考える材料」として3Dはかなり優秀ですよ！

まとめ

バッグのデザインは、

「カタチの印象」が大切です。

VStitcherを使えば、

マチ、厚み、ボリューム、

色による立体感などを、

作る前に確認できます。

小物こそ、

3Dで考えるのがわかりやすいです。

それでは、また次回～